【静かなる警鐘 第2話】「憲法を変える前に、“わたしたち”が知らされていないこと」

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【静かなる警鐘 第2話】

「憲法を変える前に、“わたしたち”が知らされていないこと」

憲法は、変えてはいけないものではない。

時代に合わせて見直すことは、必要なことかもしれない。

でも……

今、その手を握っているのは誰だろう?

そして、その手は、本当に信用できるものだろうか。

わたしたちは、

「憲法とは何か」さえ、ちゃんと教わってこなかった。

9条の意味も、前文に込められた祈りのような言葉も、

一度だって深く考える授業なんてなかった。

なのに今、「変えよう」とだけ言われている。

それはまるで、どこに向かうかも知らずに

荷物だけ積まれた船に乗せられているような感覚だ。

そもそも、この国の教育は、

“考えないこと”をよしとしてきた。

“疑問を持たないこと”が、従順さの証だった。

わたしたちは、知らないように育てられてきた。

そして、知らないままに決めさせられようとしている。

このままでは、

憲法改正は「未来を選ぶ行為」ではなく、

ただの“書き換え”になる。

それも、わたしたちの手ではなく、

別の意図を持った者たちによって。

本当に憲法を変えるなら、

まずやらなければならないことがある。

・国家を裏から操るスパイの排除

・正しい憲法教育の再生

・誠実な議論ができる言論空間の回復 

これらが整わないままに書き換えるのは、

まるで、家の設計図を泥棒に渡すようなものだ。

いま、この国は静かに書き換えられようとしている。

それに気づいている人がどれだけいるだろう。

憲法を変えるのは、

“この国が取り戻されたあと”でいい。

それまでは、

この憲法は“最後の砦”として、守られるべきものなのだ。

これは静かなる警鐘。

風はもう動いている。

けれどまだ、目を覚ますことはできる。

いまここで、静かに耳を澄ます人がいるなら。

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