ある日、シェアハウスの関係者とふとこんな話になった。

「結婚願望って、顔に出てない？」と。

これは完全に私の持論なんだけど――

願望の有無って、目の奥に出る。動きに出る。選ぶ言葉にも出る。

たとえば、I君。

彼はいつもどおりの冷静さで「え、わかるんですか？」と聞いてきたけど、私は即答した。

「もちろんわかるよ」

街コンにも行くし、貯金もきっちりしてる。

年収も高いし、結婚相談所にまで登録しているんだから、

これで“違います”って言われたら、ズコッーでしょ（笑）

でも彼が当初スプーキーズに来た1番の理由は「コスパです」って言っていた。

私は内心「テラスハウス的な婚活シェアハウスを期待してるのかな？」と思ったけど、どうやら違ったらしい。

これ意外と多い。「実は結婚願望そんなに高くないです」というタイプ。

しかし、それは表向きの話し？

いや、そうでもないんです。

SPOOKYSに来る人って、もしかしたら「結婚できたらラッキーだけど、まぁ自分は無いだろう」くらいの感覚でやってくる方が多いのです。

でも、結果的にすぐできてしまった、、もう少しシェアライフを楽しみたかった、、みたいな意外な現象がよく起きる。

そして退去、、、ギャップや温度感で、多くの人生がひっくり返る。しかもそれは突然にやってくる。

私はオーナーとして、沢山みてきて楽しかった、しかし今は、

「この家から新しいカップルが生まれたらいいな」

なんてのは正直言って、どうでも良くて、

それは普通のことだから、勝手によろしく

ハッピーならそれで良し。

きっと結婚願望がある方は、その願望がある時に、たまたま付き合った方と一緒になっていく。

それはつまり、「結婚したいから彼女を探している」計画的な現象みたいな感じ。

 

そして、その逆もある。

真逆のAちゃん。

彼女はというと結婚願望は特にない。低いパターン。

言い切っていた。さらっと、迷いなく。

つまり、「良い人がいたら結婚したいと思う人」

I君とAちゃんの違いはここ。

「結婚したいから彼女を探している」「良い人がいたら結婚したい」あなたはどっち？

おそらく結婚はこの2パターンにわけられる

のかも知れない。

しかも、Aちゃんは美人。シェアハウスにいた頃、彼女のことを好きだった男子たちは…控えめに言っても片手はいた。たぶんね…笑

でも当の本人は全く気づいていない様子。いや、興味がないのか、わかっていても、あえて反応しないのかもしれない。

というのも、彼女の退去理由として、心を掴んでいたのは“犬”だったから。

そのワンちゃん、私も見たことがあるけれど、

「あれは反則だろ」と思った。

ぬいぐるみを超えた何か。

あの可愛さは、相当な人でない限り勝てない。

けれど、そんなAちゃんの背中からは、ときどきふっと寂しさのようなものが漂っていた気もする。

たぶん、気のせいじゃないと思う。

良い人との巡り合わせ。

そう。SPOOKYSで交わされる会話の多くは、

掃除でも家賃でもなく、恋愛・結婚・生き方の話。

若い人たちが集まると、やっぱり語らずにはいられない。

そう、だから、うまくいかない事もある。

ダメな場合は、ノイズになって響いてくる事がある。

ただ、それを表に出さないから。

表にだせる方はうまくいってるからわかりやすい

意外とこの家は、そういう“気持ちの輪郭”が見えやすい場所だったのかもしれない。

誰と一緒に生きるのか。

そもそも誰かと生きたいのか。

そんな問いが、ここではよく自然に出てくる。

私はシェアハウスには住んでいない

正確にはよく分からないが、その答えは、

いつも「行動」と「空気」に滲んでいる。

私は風の便りでたまに耳にするぐらい。

先日も、そんな語られない話が、

どこかで静かに流れていたような気がします

 

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