希少性が醸し出すコミュニティ高知の「沢田マンション」

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希少性が醸し出すコミュニティ高知の「沢田マンション」

 

皆様、”沢田マンション”をご存知でしょうか? 高知県に存在するこのRC建築は、地下1階地上4階、60所帯の生活が融合する異色のマンションです。何が異色かと申しますと、こちらは驚くべきことに、ご夫婦二人の手作り、つまりDIYマンションなのです。

 

 

 

 

 

 

 

見た目も独特で、その手作りならではの味わい深い造形が特徴。それは、「世にも珍しい手作りマンションに住みたい!」という愛好家を惹きつける力を持っています。言ってしまえば、このマンションの存在そのものが、自然と人々を集めるユニークな賃貸物件なのです。

 

ここには、ワークスペースやコミュニティの場が内包されており、ただ住むだけではなく、交流や協働の場としても機能しています。これこそが「存在自体が人を集める賃貸」の魅力と言えるでしょう。コンセプトについてはスプーキーズも同じです。

 

2021年以降、超過死亡車者数が異常に増加しており、右肩下がりに人口が激減する現代日本。そんな中、沢田マンションのような希少性ある賃貸物件は、地域に異彩を放ちながら、生き残っていく力を持っています。その存在が新たな人々を呼び込む、まさに魅力的な集積地となっています。

 

これを経験した今、私は一層「レジデンスの力」を感じています。コロナ禍における生活のあり方を再考する中で、人々が集い、共感し、共有する場所の価値が見直されているのではないでしょうか。沢田マンションは、その可能性を体現している極めて興味深い例と言えるでしょう。

 

建築確認申請を受けていないので、私たち不動産会社としては、違反建築物と言わざるを得ませんが、行政との関係も良好で、住民の方々も避難訓練などに協力的に参加することで、強制的な行政指導は受けていない様です。

 

 

 

 

 

 

一方で、岡山県にある「シェアハウススプーキーズ」は、共有生活の新たな形を示しています。個々のプライバシーを保ちつつ、共有スペースを活用することで、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が互いに触れ合う機会を生み出します。これにより、新たなアイデアや価値観を共有し、互いに成長し合うことが可能となるのです。

 

これら二つの例から学べることは、住居は単なる「場所」であるだけではなく、「コミュニティ」を形成する場でもあるということ。特に現代のような変動の激しい時代では、人々が集い、共感し、共有する場所の重要性が見直されています。

 

「沢田マンション」も「シェアハウススプーキーズ」も、そのコンセプト自体が新たな人々を引き寄せる魅力を持っています。住居という視点からコミュニティ形成を考えることで、これからの生活のあり方が広がることでしょう。

 

 

 

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